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携帯時計(腕時計や懐中時計)はデザイン、機能、ムーブメントの面白さを持つ、最もポピュラーなアンティークアイテムです。幻のヴィンテージ品はもちろんですが、なじみのないブランドの腕時計も多く見られます。メンテナンスまで考えて買うのがコツ。
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山田:ロレックス、エルメス、ブルガリ、カルティエ…ブランドの時計を10個以上持っているけれど、個性的な装いには、同じものがたくさん出回っている現代ものより、なんたってアンティーク。ゼンマイで動くアイテムが主流なのはどうしてですか?
八巻さん:アンティーク時計を大きく種類分けすると、機械式時計(手でゼンマイを巻く場合や重力や、腕の振りでゼンマイを巻く場合がある)とクォーツ時計があります。携帯する時計の起源は1500年ごろドイツでのゼンマイの発明によるものされています。日本では今から35年ほど前に機械式時計としては最精度のハイビート機を作り上げてから、クォーツ時計が全盛となり、国内のメーカーは全てクォーツ時計を作るようになりました。欧米でも1980年代には手巻きの腕時計は生産を打ち切られてしまいました。
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山田:クォーツはゼンマイを巻かなくていいし、時間も正確だから人気がでたんですよね。19世紀の貴族にとって時計を身につけることはステイタスだったと本で読みました。
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八巻さん:そうですね。でも大量生産できるので、どんどんメーカーは作り続け、一般人のものになったんです。ここ10年ほど前から機械式時計のブームが起きていて、探している人も多いんですよ。機械式かクォーツかで時計の年代を見分けられます。
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山田:祖母からもらったバセロン・コンスタンチンの腕時計は時間が少し遅れるけれど、そこがまた魅力なんだなぁ。
八巻さん:えーっ、バセロンの時計?今度見せて下さいね。アンティーク時計の3大ブランドは「オーデマ・ピゲ」(スイスで1875年、ジュール・オーデマとエドワール・ピゲによって設立)「バセロン・コンスタンチン」(スイスで1755年、ジャン・マルク・バセロンによって創業。最古の時計メーカーのひとつといわれている)「パテック・フィリップ」(スイスで1839年パテック・フィリップの前身、パテック・チャッペックが創業し、1845年にアドリアン・フィリップが加わりパテック・フィリップとなる)と言われているんですよ。お値段もお安くありませんね。
山田:お店で時計を選ぶときのコツは?
八巻さん:信頼できるお店で、とことん質問することです。年代、メーカー、ケース(本体)の素材、クォーツの場合は石数、手入れした時期、購入後にオーバーホール(修理)の必要があるかなど。いやがる店主もいるけれど目前で分解して中をみせてもらうといいですよ。中を見てぼろぼろだと、いくら外観が磨かれていても、状態が悪いという事です。どうしても欲しければしかたありませんが、オーバーホールするにはお金がかかります。最近、職人の数が減ってきたこともあって待たされますし。
1900年代以前の時計は実用には向いていませんね。壊れても取り替える部品がないからです。ケースはプラチナ、金などの素材を見極めることです。クォーツの石はほとんどがルビーですが、数が多ければ多いほど良しとされています。
山田:ふーん、そうですか。人気ブランドは?
八巻さん:これは現代と同じ。ロレックス、オメガ、カルティエ、ティファニーです。このあいだもアンティークのロレックスを50個も持っているという方が「もっと新しいもの」と言っていらっしゃいましたよ。
山田:その気持ち、わかるなあ。
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取材協力 「アンティークギャラリー マリ−ズ」=豊中市服部元町=オ−ナ−の八巻麻里さん
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